国内で日本語教師として働いている方へのアンケート  
4期生 Aさん

1)日本度教員養成課程を受講しようと思われたきっかけは何ですか。
大学入学前から日本語教育課程に進みたいと思っていたので、受講しました。
2)日本語教育実習の中で一番印象に残っている事は何ですか。
 海外実習(NZパーマストンノースの中学・高校)が一番印象に残っています。
@文化の違い
・ティータイムが授業と授業の間:朝10:00すぎくらいにあった!!
・NZでは普通なのか、学校内や街中に裸足で歩く人がかなりいた!!
・ホームステイ先のご家族の家族構成が再婚同士のステップファミリーでだったが、元結婚相手とも変わらず仲良く行き来があった・・・。A実習授業での力不足の実感
  非漢字圏、低年齢、クラス人数30人近くの学習者という状況に実際に立たされたのは初めてだったので、戸惑いました。


3)日本語教員養成課程で一番印象に残っていることは何ですか。
 実習前の模擬授業です。そして、実習中の模様をビデオ撮影して、発話のテープ起こし作業です。
4)在学中の勉強が今どのように生かされていると思いますか。
 模擬授業に加えて、実習(国内・海外)を行ったことは、とても大切だったと思います。頭の中での理解と体験とはぜんぜん違うものだとよくわかりました。
 また、ボランティアでもいいから、日本語の授業をしてみたこともよい経験になりました。もちろん実際に働くことは、責任などが伴ってくるので大学中の状況とは違いますが、大学の4年間を通じて自分の仕事選びにつながる体験ができることはいいことだと思います。
5)在学中にやっておけばよかったと思うことはありますか。また、それは何ですか。
 教案作成練習、教材や教授法などについて調べるスキル磨き。
 初級〜中級〜上級という一連のカリキュラム作り・教科書教材選びの練習。
 学習者ニーズの違いを想定した学習内容・コースシラバス作成練習。 
6)日本語教師として働き始めて何年目になりますか。
 約10年です。
7)現在どのようなところで教えていますか。
 大阪の日本語学校 (メリック日本語学校)
8)週に何コマ程教えていますか。
 今学期については、週平均8コマです。学期や行事の関係で増えます。
9)対象はどのような人で、また1クラスの人数はどのくらいですか。
 高校卒業年齢の18歳から、上は50歳くらいまで。
 国籍別では、韓国・中国・台湾・ベトナム・ロシア・アメリカ・イギリス・ドイツ・ネパール等々・・です。もっとも多い国籍は韓国で学生全体の  60%程度です。
 ビザ種類は基本的に就学ビザですが、短期ビザやワーキングホリデイビザの学生もいますし、日本人と結婚している配偶者ビザの人、また定住者や家 族ビザの人もいます。
10)教材は何を使用していますか。また、具体的な教え方なども簡単に教えてください。
 初級:『みんなの日本語1・2』〜メインテキスト
      『毎日の聞き取り初級』〜副教材
 中級:『中級から学ぶ日本語』〜メインテキスト
      『毎日の聞き取り中級』〜副教材
      『完全マスター文法2級』〜副教材
 上級:『上級で学ぶ日本語』〜メインテキスト
      『完全マスター文法1級』〜副教材
      『完全マスター1・2級漢字』〜副教材
      ほか さまざまな教材あり。生教材として新聞記事なども使用。

11)待遇について教えていただけますか。
 月約25万円程度。(ただし、正社員なのでここから保険などが引かれます)
12)現在教えていて一番難しく感じることは何ですか。
 学生みんなに発話させることや、正しい文で話させることが難しいです。
(単語などは出てきているのに、文単位でみると、助詞などが違ったり発話途中で通じたと学習者が考えてしまい変な文章になってしまうことを学習者にストレスなく、同時に流れを止めてしまわないで訂正すること。)
13)現在教えていて一番やりがいのあることは何ですか。
 学生の日本語能力が伸びたと感じるとき、学生の楽しそうな顔を見たときにやっていてよかったと感じます。
 学生の日本語が上達したと実感できることです。
14)日本語教師になって良かったと思うことや、苦労したことなど、なんでもいいので教えてください。
 よかったことは、いろいろな国の学生に出会えることです。
 苦労したことは、学生のアルバイト問題や教師間の人間関係です。
15)日本語教師としての理想と現状に差はありますか。また、それは何ですか。
 ある程度は予想していたことなので、これほど差を感じたりしていませんが、非常勤講師の多さには驚きました。
16)これから目指していきたいと思われることは何ですか。
 留学生、またビジネスで日本に来ている人も含めて在日外国人の人たちが住みやすい環境に日本がなればいいと思うので、その草分けとして日本語学習の場でがんばりたいです。
17)今後も日本語教師を続けていきたいと思いますか。また、それはなぜですか。
 日本にいる外国人の方々の手助けになる仕事をしていきたいと思っています。
 今後日本語教師を続けると思いますが、最近のニュースから外国人研修生の犯罪や、留学生の犯罪・事故など増えてきているので、語学教師という小さな枠ではなく、もう少し視野を広げた形で日本語教育などに係わっていけたらと思っています。
18)後輩へのメッセージをお願いします。
 学生時代は一番時間があり、自由に学ぶことを制限されない時間です。ぜひ貪欲にいろいろなことを吸収していってください!