◎実習生:竹下沙央里

◎実習校
 Winthrop Primary School 

◎住所
Jackson Avenue  WINTHROP WA 6150 AUSTRALIA

◎生徒数
 2009年713名 教師40名 スタッフ 25名

◎学校の様子 
 休憩時間やランチタイムはみんな外に出て元気に遊んでいた。先生同士、
生徒同士、生徒と先生間の仲もよく、文武両道の活気のある学校である。

◎学校の特色
我校の目標は、知的、文化的、物理的、感情的など、様々なスキルを温かく、思いやりのある環境で生徒たちに学ぶ機会を提供するところにある。

◎日本語の授業
2000年から本格的に日本語の授業が開始された。授業は日本語の授業のための教室で行われている。教室の中は日本の写真や小物でいっぱいだった。3年生から7年生まで、週に一時間ずつ授業があり、授業中は座布団に座って勉強をすることになっていた。

Time

Monday

Tuesday

Wednesday

Thursday

Friday

9.00-10.00

Year4 Room17

DOTT

Year3 Room23

Success RS

Assembly

10.00-10.30

10.50-11.20

DOTT

Year4 Room21

 

Year5 room11

10.30-10.50

Recess

11.20-12.20

Year7 Room5

Year5 Room12

Year3 Room22

 

Year6 Room8

12.20-13.00

Lunch

13.00-14.00

Year6/7 Room6

Year4/5 Room10

Year3 Room19

 

Year6 Room7

14.00-15.00

Year4 Room20

Year3 Room16

DOTT

Year6 Room9

    

◎授業について
初めにフラッシュカードで日本の物の名前や家族の名前を復習し、答えられた子から座布団をとって座る。ホワイトボードやスライドショーなどを使って授業を進めていた。ラジオ体操をしたり、「元気JAPA」というサイトを利用して歌いながら学習するなど、五感に働き掛ける授業が多かった。

◎生徒のレベル
 小学生にしてはレベルが高い。3年生はまだ日本語を始めたばかりで、日本に興味を持つというレベルであるが、積極的で覚えも早い。

◎各学年の様子
3年生は自分の名前、年、好きな物嫌いなもの、十二支や色を勉強している。積極的でみんな好奇心旺盛なのでとても授業がしやすかった。
4年生は家族の名前、漢数字1〜20などを学んでいる。みんな楽しそうに勉強している。
5年生は漢数字1〜25、ひらがな、カタカナ、漢字の由来。集中力もあり、日本語の授業らしい授業ができる。
6年生は服の色などの聞き取りの練習。着物について。少し落ちつきがあり、興味がある子とない子に別れ出しているように感じた。
7年生も着物、服と色、Listeningテストの勉強。興味のない子が増えてくる。少し授業がやりづらくなる。

◎日本語の先生
中国人のIrene Law先生が教えている。Winthropには2日本語の授業の開始年度2000年から就任されている。日本語が流暢で、来日経験も多い。責任感が強く、メリハリのある先生で、授業も効率よく進められていた。

◎感想
 低学年は、学習というよりも日本のことを知るところから始まり、興味を持たせるということを大切にしていたので、一緒に楽しみながら出来たが、学年が上がるにつれて興味が薄れていったり、ワークシートを真面目にやらない生徒も出てきて少し戸惑うこともあった。しかし体を動かしながら、ゲーム感覚で行える勉強につてはどの学年もみんな真剣に取り組んでいた。全体的に聞き分けの利くいい子たちばかりだったので、授業はしやすく、どのクラスも楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまった。


◎ホームステイのこと
・私がお世話になった家は、お母さんが日本の方だったので、文化の違いも理解されていたので、日常生活に全く不自由がなかった。お父さんは仕事の関係で4日間しか家にいなかったが、本当の家族のように扱ってくれた。子どもは小学4年生と2年生の女の子がいた。上の子は簡単な日本語を話すことができ、下の子は日本語を少し聞き取れるという状態だった。二人ともすぐに打ち解けてくれて、毎日一緒に遊んだ。ペットに犬も1匹飼っており、やんちゃだがとても頭のいい子だった。

・上の子と下の子は違う小学校に通っており、わたしは上の子の学校で実習をしていたので毎日一緒に歩いて登下校した。子どもたちは8時過ぎにはもうベッドに入る。そこからホストのママと話したり、自分のことをしていたので就寝時間は遅かったが、毎日規則正しく、充実した生活を送ることができた。しかし、慣れない生活や授業の準備などではじめの4、5日は疲れが取れなかった。

・週末は家族で出かけたり、知り合いの家で開かれるピザパーティーに参加させてもらったり、ママとドライブや買い物に行った。学校から帰ってからも、歩いて近くの大学やスーパーに行ってみたり、少し離れたマーケットまで連れて行ってもらい、そこから一人でバスに乗って帰ってみたりなど、異国での日常生活を楽しむことができた。時にはバスを乗り間違えて、多くの人に助けてもらいながら電車を乗り継ぎ、雨の中歩いて家まで帰ってくるなどのハプニングもあったが、ツアーなどの旅行では経験できないような貴重な体験もすることができた。


◎アドバイス
・お金は自分で買い物をするとき以外、ほとんど使わなかった。あまり現金を持って行きすぎると怖いので、必要最低限プラス五万円分あれば十分。あとはカードで支払うという形をとった。

・お土産は、コアラのマーチやポッキー、ソーダガムや綿パチというお菓子などが喜ばれた。日本の物もある程度揃っており、最近流行しているものなどを持っていくと興味を持ってもらえた。オーストラリアは国内に持ち込む物に厳しいので、生モノ、種の入ったものはあらかじめ避けた方がいい。

・気温は思ったよりも寒くなかったので、あまり厚手のものばかり持っていかないこと。


◎裏話。ハプニング
 私は今回、日本人の奥さんの家にホームステイをしたので、あまりオーストラリアの家庭を味わった感じはなかったのだが、その分様々な経験をさせてくれようと努力してくれた。学校が休みの日にはショッピングモールやフリーマントルという有名な港町に連れて行き、そこで買い物や観光をさせてくれた。買い物は一人の方がいいだろうと配慮をしてくれ、帰りはバスを使って一人で帰ってきてみるのも面白いかも、ということである日、バスの路線を調べて送り出してくれた。

買い物を終え、いざバスに乗ったのもの、なかなか家に着かない。終点だと言われて着いたのはパースの駅。逆回りのバスをつかまえていた。バスの運転手さんに最寄りのバス停までの行き方を聞くと、直通のバスは無く、電車を乗り継いでいかなくてはいけないといわれた。とても不安になったが、これもいい経験だと思い、近くの人に切符の買い方を聞くと、近くにいた別の男性が同じ電車に乗るということで一緒に乗ってくれた。駅に着くと冷たい雨が降っていた。しかし着いた駅は一度歩いて行った大学の近くだったので、自力で帰ろうと決意。15分ほど歩いても大学が見当たらなかったので、また逆方向に進んできたことに気付きUターン。結局雨の中、大荷物をかかえて1時間弱歩いて家にたどり着いた。靴の中までビショビショ。

みんなお待たせ!という気持ちで家に入ろうとすると、カギがかかっている。そうだ、今日は上の子のチェロの日。みんなで練習に行ってしまっていた。私は携帯電話を持っていなかったので連絡も取れない。鍵を探したが見つからない。暖かい家の中には愛犬ピピがしっぽを振って待っている。私は雨降る冬の夜に外。仕方がないので、雨がかからない場所を見つけ、体を温めながら待つこと1時間。ようやくみんなが帰って来た!心配をかけて申し訳ないという気持ちと、カギを置いておいて欲しかったなー!という思いを抱きながらも感動の再会。車を下りて来たみんなの第一声「何してんのー!?」(え?)「メッセージと鍵そこにあったじゃなーい!!」玄関のドアの右端をよく見ると、小さなメモが一枚はられていた。定期的に連絡すること、ちゃんと確認をすること、諦めずに何事も粘り強くやってみることがどんなに大切か、私はこの経験を通して学ぶことができた。と、言いつつ、私は後日、またバスを乗り間違えた。
一見災難にも思える出来事だったが、今となってはとてもいい思い出である。バスの運転手さんをはじめ、オーストラリアの人たちは本当にみんな親切であり、自分が困っている時に親身になって助けてくれることが、どれだけ有難いことなのか本当に身にしみた。

         


◎藤光先生
2週間の実習を終えた私たちに、藤光先生は食事会を開いてくださり、私たちの実習の話や、オーストラリアでの日本語教育についてのお話をしてくださいました。ずっとやさしい声で笑顔を絶やさず、初対面の私たちも話を聞いて欲しいと思わせるような力を持った方だと感じました。ほんわかしたイメージでしたが、お話を聞いていてやはり日本語教育での厳しい状況を乗り越えられてきた苦労も垣間見え、とても強い方だと感じました。大変お忙しい中、私たちの実習に最初から最後までご支援いただき、気にかけていただいたことで安心してオーストラリアで実習を行うことができました。私たちのために時間と労力を惜しげもなく費やしていたことを本当に感謝したいと思います。