◎実習生
今村梨乃 柿ノ迫真衣

◎実習校
 Western Springs College

◎住所
 100 Motions Rd, Western Springs, Auckland 1022, New Zealand

◎学校の様子・特色
オークランドにある男女共学の学校で13歳〜18歳の生徒がいます。ニュージーランドの生徒だけでなく、原住民のマオリ族の生徒も多くいます。そして韓国、台湾、日本、ドイツなど様々な国の留学生が多く、国際的な学校です。登校は私服で、美術に力を入れている学校です。
さらに、金曜日の放課後は職員室でパーティーがあったり、イベントが多い学校でもあります。生徒も先生も全員が4つの『家』に分れていて、毎週家対抗で勝負事があります。その勝負の結果はassemblyの時に校長先生が発表するのですが、先生を含め全員が大盛り上がりなのがとても印象的でした。


          ・時間割 bell times Monday,Wednesday,Thursday,Friday Home Room 8:45〜9:00 Period1 9:00〜10:00 Period2 10:00〜11:00 INTERVAL 11:00〜11:30 Period3 11:30〜12:30 Period4 12:30〜1:30 Lunch 1:30〜2:15 Period5 2:15〜3:15 Tuesday Period1 9:10〜10:10 Period2 10:10〜11:10 INTERVAL 11:10〜11:30 ASSEMBLY 11:35〜12:05 Period3 12:05〜1:05 Lunch 1:05〜1:45 Period4 1:50〜2:50


◎日本語の授業
生徒がとても積極的でほとんどの生徒が手を挙げて発表してくれます。また、生徒の想像力がとても豊かなので、ジェスチャーゲームなど表現するゲームが多いのが印象的でした。授業中も基本的に自由なので席を立ったり、じゃれたりしている生徒も多いです。しかし、みんなとても楽しそうに日本語を勉強していました。


◎生徒のレベル
【year9】
year9は2つのクラスに分れています。1つは全員が英語を母語としている生徒のクラス、もう1つは英語を母語としない主に留学生のクラスです。どちらも授業内容は同じで、25人くらいの人数です。
私たちが実習に行った時は日本語を勉強し始めて4週間目でした。なので、授業はひらがなとカタカナの学習がほとんどでした。それに加えて、授業中に使う言葉、例えば「教科書を開いてください。」「聞いてください。」「書いてください。」などのちょっとした文章も同時に学習します。また、テキストにはあいうえおの歌やあいさつの歌など比較的生徒が興味をもつようなものが多く見られました。歌はとても気に入っているらしくみんな口ずさんでいました。

【year10】
ピクチャーカードを使った授業が多く、動詞の勉強も始まります。また、自己紹介で使う文章「私の趣味は〜です。」「私は〜が好きです/嫌いです。」などを学習します。
時々単語や文法のテストがあります。生徒数は16人です。

【year11】
先生が作成したテキストを使用して天気の言い方や比較、手段など文法の学習がほとんどです。
そして、この学年から長文を読み、読解力が必要となります。授業では日本語で説明をしたり、指示をしたりなどしても生徒が理解出来ます。生徒数は16人です。

【year12.13】
year12と13は一緒に授業をします。唯一直接法で授業をするクラスです。
year13は文法は全て学習済みで漢字の勉強をしたり自分たちで単語の勉強をしたりします。教室には日本の留学生が6人、日本に1年間留学していた生徒が1人いるので、その人たちとペアを組み、習った文法を使って文章を作ったりします。この学年になると日本に興味を持っている生徒が多く、積極的にスピーチコンテストに出場したり、日本人と日本語で会話が出来たりします。

私たちはyear9、year10、year11の授業をそれぞれ1回ずつ担当しました。year9はほとんど英語でひらがなと「しずかにしてくだい。」「はい、どうぞ。」の文を教えました。日本語が通じないので生徒の質問にも全て英語で答えなければならず、英語の力が必要だと感じました。
year10は文法の勉強をした後にその復習として生徒が習った文法を使って発言出来るようなゲームを取り入れて授業をしました。year11はテキストを使って「今日は暑いです/暑かったです。」「明日は雨でしょう。」など天気を使って文法を勉強しました。過去形にする場合、形容詞の種類によって語尾が変化するのがわかりにくと思ったので、自分たちでワークシートを作って授業をしました。
担当した全授業とも教案を書いて提出するという必要はなく、先生に前日にどういうふうに進めるかなどを説明します。基本的には自由に授業をさせてもらえます。また、year9とyear10の授業の時は先生が教室にいることはなく、すべて実習生だけで担当しました。year11の授業では私たちが英語で説明しきれない部分をサポートしていただきました。



◎日本語の先生
日本語担当の先生は台湾出身のリャオ先生という女性の先生が一人いらっしゃいます。母語は英語でもなく日本語でもないのですが、どちらの言語でも普通に会話が出来るので、困ることは
何もありませんでした。パワフルな先生でとても親切にしてくださいました。

◎感想
今回Western Springsでさせていただいた実習は、本当にかけがえのない貴重な経験となりました。どうしたらもっと楽しい授業ができるか、日本(日本語含め)を好きになってもらえるか、そして英語の問題と、試行錯誤の日々でした。毎晩のように、その日の復習をしたり、自分たちのする授業内容を考えながら必死に勉強していました。
しかし、大変という思い以上に生徒達のかわいさや一生懸命さ、そして何より日本語教育の楽しさを感じることができました。例えば、year9の授業で「どうぞ」の表現を教えたことがあったのですが、それから生徒達がプリントを渡すときには必ず「どうぞ」「ありがとう」のやりとりをするようになりました。たったそれだけのことなのですが、私にとっては非常に嬉しい光景でした。
授業では「はい!はい!」と手を挙げる声や質問が途切れることなく、生徒達のキラキラした瞳がとても印象的でした。
そしてリャオ先生は、私たちをひとりの「先生」として扱ってくださり、最初から最後まで本当に親切にしてくださいました。
また、host familyもいつもとても愛情たっぷりにおいしい料理を作ってくれて、それが私たちの毎日の楽しみの一つでした。旅行や遊びに出る時間も想像以上にあったので、息抜きや観光に有意義に過ごすことができましたし、かなりいろいろなところへ行けた気がします。
最後に、この実習は様々な面で本当に人に恵まれていることを感じました。その全ての方々に感謝したいと思います。また戻りたい、もっと勉強したいと本当に思えた約二週間でした。

◎アドバイス
日本の雑誌や絵本など持って行くととっても喜ばれると思います。アニメや漫画に興味がある生徒が多く、男の子からは「ナルト」の質問をたくさんされました。
日本ならではのものの写真を撮っていって授業で使うのも楽しいかもしれませんね。ちなみにニュージーランドでは日本のウォシュレットトイレをとても不思議がっていました。
また、かゆみ止めや風邪薬は持っていくことをオススメします。

◎裏話・珍事件
ある生徒が授業中に「先生、りんご食べていい?」と聞いて普通に食べていた時はとても驚きました。