日本語アシスタント経験者の方へのアンケート
                    
〜カナダ編〜 12期生(2005年度入学) 前原望美さん

【山口県立大学日本語教員養成について】

@ 山口県立大学国際文化学部の日本語教員養成を受講しようと思われたきっかけを教えてください。

 国際文化学科の中の日本語教員養成課程ということで、幅広くいろいろなことが学べると思いこの大学の養成課程を受講したいと思いました。

A 大学での日本語実習の思い出は何ですか?
 教え方や内容、時間配分などをとても考え、悩み、他の実習生と協力し合ったことです。準備の段階では、時間をたくさんかけて話し合ったり、内容を工夫したりしました。実習後はとても達成感がありました。仲間と一生懸命に取り組んだというとても有意義な経験になりました。

B 最も印象に残った日本語教員養成課程での授業は何ですか?
 「第二言語習得論」の授業です。「言語を学んで、習得していくってこういうことなんだ」と自分の英語や中国語の学習経験を思い出しながら、受講していました。これは日本語を教えるときにも、自分が外国語を勉強するときにも役立つものだと思います。この授業を受けたことで、現在取り組んでいる卒業論文のテーマにもつながりました。


【海外でのアシスタントについて】

C どこにお住まいです(でした)か?(どのように暮らしているかも教えてください。(ホームステイ、寮など)
 大学構内にある寮に住んでいました。食事はカフェテリアで取っていました。部屋は一人部屋だったのですが、トイレとシャワーは隣の人と共有していました。私は、アシスタントだったのですが、生活は他の学生と同じように過ごしていました。

D どのような人たちに日本語を教えています(した)か?
 20歳前後の大学生が大半だったのですが、日本語だけを受講しに来る社会人も多かったです。また、カナダ人だけでなく大学に留学しているフランス人や中国人の学生もいました。年齢、出身地、母語などが異なる、さまざまな人たちに日本語を教えていました。

E 海外で実際に日本語を教えるにあたって、また、生活面でカルチャーショックを受けたことはありますか?
 カルチャーショックを受けたことはありませんが、挨拶の仕方や食事、生活スタイルなど、さまざまなことがこれまで経験してきたものと異なっていたので、刺激を受け、違いを知り、それを楽しんでいました。

F アシスタントはどういうことを行うのですか?
 
授業の3分の1の時間、30分を担当し、文法項目を学生と練習したり、教えたりしました。また、学生の宿題、小テスト、中間・期末試験の採点を行いました。さらに、日本の遊びや文化を紹介したり、日本の映画を見たりする日本語クラブの運営も担当していました。

G 週にどのくらい授業に関わりますか?
 1〜3年生の3つのレベルのクラスがあり、それぞれが週に2回ずつあったので、計週に6回の授業がありました。

H 現地でアシスタントをする際、言語で苦労したこと(現地の言葉を知らなくて苦労した)ことはありますか?
 授業中に英語で質問されて、一回では聞き取ることができなかったことや英語でうまく説明できなかったということは、よくありました。それと、ビショップス大学は英語の大学ですが、そこの地域はフランス語圏なので、学生のほとんどの母語がフランス語でした。授業中にフランス語で話している学生が何を話しているわからないこともありました。

I その苦労が乗り越えられたときのエピソードを教えてください。
 授業では、学生にわかりやすいように絵や写真を入れたハンドアウトを作り配ったり、学生たちが練習する前に例を示したりして工夫しました。現地の言葉が上手でなくとも、工夫したら、それが自分の強みになるかもしれないと思っています。

J 授業以外に日本語を学んでいる生徒との交流はありますか?あるとしたら、それはどういうものですか?
  課外活動はとても充実していて、授業以外での学生との交流は活発にありました。日本語アカペラコーラス、日本のTVドラマを見る夕べ、日本語クラブ、会話クラブをそれぞれ週に一回ずつ開いていました。また、秋には登山をし、冬にパーティーを開き、春には遠足に出かけました。学生といい関係を作ることは、授業をする上でも、学生の日本語に対する動機を維持させるためにもとても大切だと実感しました。

K 海外でアシスタントをしようと思った経緯を教えてください。
 3週間の国内実習を終えて、日本語教師にさらに魅力を感じて、今度は長期間挑戦してみたいと思うようになりました。海外に長期間滞在し、アシスタントを経験することにより、視野を広げるとともに、もっと成長したいと思いました。そして、海外でのアシスタントをすることに決めました。

L 将来、日本語教師になりたいと思いますか?それはどうしてですか?
 はい、日本語教師になりたいと思います。これまでの実習やアシスタントの経験を通して、苦労と喜びを感じ、達成感を得ました。的確な言葉で表現することができないのですが、そういったものを感じながら、学生から多くを学び、成長していけるところが大きな魅力だと思うからです。そして何より、心から楽しい、好きだと思えるからです。

M 今後、ある特定の国で日本語を教えたい、という願望はありますか?それはどうしてですか?
 機会があれば、また海外のどこかで教えてみたいという気持ちもありますが、現在は日本で教えたいと思っています。ボランティア教室のようなところで、日本語を教えるとともに、地域に住む外国人と地域をつなぐような存在になりたいと思うからです。

N アシスタントになって、良かったことや、苦労したことなど、何でもいいので教えてください。
 アシスタントになったからこそできた経験や出会えた人々、感じたこと、味わえた気持ちがたくさんあります。そういったものが私の心を動かし、考え方に大きく影響して、今の私を作っていると思います。小さなことでも、一瞬でも、大切にしようと思えるようになりました。

O これまでの経験がアシスタントに生かされていると感じることはありますか?それはどんなことですか?
 これまでのいろいろな経験を通して、何事も前向きに考えるようにしているところは、アシスタントはもちろん、海外で生活する上でとても大切だったと思います。毎日悩んだり、壁にぶち当たったりすることもありましたが、何事も前向きに一生懸命取り組んできたから、1年間を乗り越えられたのだと思います。

P では、最後に後輩へのメッセージをよろしくお願いします。
 いろいろなことを自分の心と体で感じ、たくさんのことを吸収して、自分の力にしてください。