日本語アシスタントの方へのアンケート
                                
〜中国編〜 13期生(2006年度入学) 山口優さん


【山口県立大学日本語教員養成について】

@ 山口県立大学国際文化学部の日本語教員養成を受講しようと思われたきっかけを教えてください。
 
小さい頃から海外に住みたいと思っていたのですが、父が「海外に行くなら、何か手に職をつけていかないと困るよ」と言っていたので、何にしようかなと考えていたところ、日本語教師という職業に出会い、「これだ!」と高校生の頃に思ったので、日本語教師の資格が取れる、この大学を選び、受講しました。

A 大学での日本語実習の思い出は何ですか?
 友達と夜遅くまで教案や授業運営について考えたり、学生が泊っているホテルまで行って一緒に話したりしたことです。
 まぁ何より、初めて日本語を「教える」という行為を自分がしていると感じられたことです。

B 最も印象に残った日本語教員養成課程での授業は何ですか?
 うーん。実習ですかね。あとは、日本語教育史です。宣教師として来日した人たちに行ったとか、植民地における日本語教育だとか結構興味深かったです。


【海外でのアシスタントについて】

C どこにお住まいです(でした)か?(どのように暮らしているかも教えてください。(ホームステイ、寮など)
 中国の山東省、曲阜というとこにある大学の教師寮に住んでいました。
 部屋はとても広くて、リビング、寝室、書斎、ベランダなどありましたし、基本的な生活に必要な洗濯機や冷蔵庫などは備え付けてありました。

D どのような人たちに日本語を教えています(した)か?
 日本語を専攻としている大学1年生108人に教えていました。

E 海外で実際に日本語を教えるにあたって、また、生活面でカルチャーショックを受けたことはありましたか?
 中国は本当にいい意味でも、悪い意味でも適当ですね。最初の授業の前日にいきなり3クラスが4クラスになると聞かされたり、この日までにこれをしてというのが、日常茶飯事でした。日本のように年度が始まる前に、きちっと計画を立て、それがきちんと行われるという方が珍しいのかもしれませんね(笑)
 生活面では、断水や停電が定期的にあったとこですね。特に、何の前触れもなく突然「あれ?水がでない」や「電気来てない!?」といったことがあり、最初は「なんなんだこれは!!」と怒っていたりしましたが、すぐに慣れました(笑)

F アシスタントはどういうことを行うのですか?
 私の場合、アシスタントというよりは教師として日本語を教えていました。
 教室には教師として私しかいませんでしたし、テストや採点、評価なども全部自分でしていました。
 
G 週にどのくらい授業に関わりますか?
 1クラス週2コマ(1コマ2時間)で、1週間に16時間ありました。

H 現地でアシスタントをする際、言語で苦労したこと(現地の言葉を知らなくて苦労した)ことはありましたか?
 最初は、緊張していたし、中国語を習っていたといっても、全然聞き取れないし、話せないで授業中も意思の疎通が図れないでとても苦労しましたが、徐々に生徒の日本語力の方が上がっていきましたので、大丈夫でした。
 あとは、自分自身教授法だとか、日本語や日本文化に関しての知識がないってことに、行った後に気が付いたことや、授業は常に手探り状態だったことですね。今考えてみれば、もっと改善できたとこがあると思います。

I その苦労が乗り越えられたときのエピソードを教えてください。
 授業に行くのがいやで、いやでしょうがない時に、日本の昔話を身振り手振りでしたことがあります。生徒には何が何だか伝わらなかったのかもしれませんが、生徒に思いっきり笑われて、気が付いたことがありました。それまでの自分は、自分の中国語やジェスチャーなどを笑われたりするのが嫌で、何かにこだわっていたのかもしれないと思ったのです。でも、私を笑うことで、授業や日本語に興味を持ってくれるなら、それはそれで、こんななんの知識もない私がここにいる意味が少しでもあるんじゃないのかな、と考え始め、授業が楽しくなりました。

J 授業以外に日本語を学んでいる生徒との交流はありましたか?あるとしたら、それはどういうものですか?
 大型連休の時に、生徒の実家に遊びにいたことや、週末に買い物に行ったりしたこと、一緒に日本料理や中華料理を作ったことがあります。
 授業外でも「フリートーク」という活動を毎週やっていましたので、そこでの交流もありました。

K 海外でアシスタントをしようと思った経緯を教えてください。
 現実逃避ですね(笑)。何の楽しみも苦しみもなく過ごしてきた自分の人生を考えたときに、「これでいいのか?」と考えが頭に浮かびました。このまま、適当に就職して、働いて、、、、やるなら今だと思って海外に行きました。

L 将来、日本語教師になりたいと思いますか?それはどうしてですか?
 将来的には、やりたいですが、とにかく今は社会に出て働きたいと考えています。
 卒業後、すぐ日本語教師をすることも可能ですが、日本社会で働いた経験を生かせるのも、日本語教師というしごとなのではないかと考えています。

M 今後、ある特定の国で日本語を教えたい、という願望はありますか?それはどうしてですか?
 アジアで何年か日本語教師をしてみたいというのと、東ヨーロッパでやってみたいと思っています。アジアは自分が旅行などで結構行ってはいますが、中国に1年間住んでみて、やっぱり長期で滞在するのと旅行では違う視点でその国のことを見られると感じたからです。
 東ヨーロッパは父が以前住んでいた場所でもあるし、一度は行ってみたい場所でもありますし、なぜか惹かれるからです。

N アシスタントになって、良かったことや、苦労したことなど、何でもいいので教えてください。
 よかったことは、日本で大学生をしていて実習をしただけでは、日本語教師という職業の大変さややりがいに気が付けていなかったので、そういう部分が分かったというところですね。
 逆に大変だったのは、挙げれば切りがありません(笑)。海外で長期滞在すること自体も大変でしたし、授業運営に関してもいつも頭を悩ましていました。

O これまでの経験がアシスタントに生かされていると感じることはありましたか?それはどんなことですか?
 うーん。今のとこ特には思いつきませんが、自分の行動範囲や考え方に幅が出来たとこですかね。

P では、最後に後輩へのメッセージをよろしくお願いします。
 自分が行動しなきゃ、始りませんよ!!私の友達でもそうですが、「友達がやるからわたしも」とか「友達がやらないから私もやめとく」とかいうのがとても多いような気がします。生意気なことを言っているとは思いますが、自分の考えや軸、意見がないように見えて仕方がありません。自分の直感を信じて、行動してみてください。たとえ失敗して後悔しても、きっとあなたは何かを掴んでいると思います。