国外で日本語教師として働いている方へのアンケート     
3期生 西田幸子さん

1)日本度教員養成課程を受講しようと思われたきっかけは何ですか。

 青年海外協力隊に参加するためです
2)日本語教育実習の中で一番印象に残っている事は何ですか。 
 失敗した実習の後の反省会で、「声がよく通っていた。」と先生や同級生に励まされたことをよく覚えています。
3)日本語教員養成課程で一番印象に残っていることは何ですか。
 日本語教育課程の授業の数々です。名前は忘れましたが、『基礎表現50とその教え方』の課題が与えられていて、それを何人かのグループで考えて模擬授業をする、という授業があったと思います。同期の家で「ああでもない、こうでもない。」と話し合ったのを今でも覚えています。
4)在学中の勉強が今どのように生かされていると思いますか。
 教育課程は10年ほど前に受講したため、少し忘れかけている部分があります。しかし、具体的な例は出せませんが、在学中の勉強は豆知識のように頭の中に埋まっていて、何かのきっかけで呼び起こされて授業をするときの手助けになったといったことはあります。
5)在学中にやっておけばよかったと思うことはありますか。また、それは何ですか。
 大学時代はとても充実していたので、後悔していることはありません。ただもっとまじめに日本語教育関連の授業をうけておけばよかったと思います・・・

―大学院進学についてお尋ねします。―
1)県立大学卒業後から大学院へ進学するまでの経緯を教えて下さい。
 卒業後、一度商社で働きましたが、如何に安価なものを買い付け日本で販売するかという中で、興味を持っていた国際協力とはかけ離れた世界にいる自分がいて、自分を見失いかけていたので青年海外協力隊に参加しました。協力隊経験は非常に貴重なものでしたが、日本語教師としての資質に欠ける部分が多いと感じたため大学院へ進学しました。
2)「大学院へ進学しよう!」を決心した際、何かきっかけのようなものはありましたか?
 1回目の協力隊参加で授業が思うようにできなかったりして、もっと体系的に日本語教授を学びたいと思ったのがきっかけです。
3)大学院ではどのような研究をしていましたか?
 戦前のベトナムにおける日本語教育の歴史です。
4)県立大学での体験が大学院での研究などに役立っていると感じたことはありましたか?それはどんなことですか?
 県立大学で受講した講座が大学院での授業に役立ったことは多々ありました。音声学や文法、日本語教育史の基本的な知識などです。

5)日本語関係の大学院で苦労したこと大変だったことなどありましたら、教えてください。
大学を卒業してしばらく学業から遠ざかっていたので、論文の書き方からやりなおさねばならず、苦労しました。また、文法書などを読むことはあっても、研究論文などはしばらく読んでいなかったので、はじめは先行研究を読むのさえ必死でした。
6)日本語教師として働き始めて何年目になりますか。
 2年の協力隊と非常勤が1年3ヵ月で4年目です。
7)現在どのようなところで教えていますか。
 ジャマイカ工科大学です。(青年海外協力隊短期派遣です。)
8)週に何コマ程教えていますか。
 ジャマイカ人日本語教師とのチームティーチングで計14コマ(1コマ60分)です。
9)対象はどのような人で、また1クラスの人数はどのくらいですか。
 今学期は観光マネージメント専攻とフードサービスマネージメント専攻の学生が対象です。1クラスは8〜10人程度です。来学期からはコンピュー ター専攻の学生も加わると思います。
10)教材は何を使用していますか。また、具体的な教え方なども簡単に教えてください。
 『げんき』です。間接法です。
11)待遇について教えていただけますか。
 協力隊なので、基本的に現地生活費が支給されています。
12)現在教えていて一番難しく感じることは何ですか。
 これまで直接法メインで教えてきたのですが、間接法での教授なので、英語で学生の質問に応じたり、文法についての質問に英語で答えたりするのが 今は大変です。
13)現在教えていて一番やりがいのあることは何ですか。
 学生が「面白い」とか「わかった」と言って嬉しそうにしてくれる時や日本人と一生懸命に話しているのをみると教え甲斐があるなあと感じます。
14)日本語教師になって良かったと思うことや、苦労したことなど、なんでもいいので教えてください。
 なによりも仕事にやりがいを感じることです。しかし、後述しますが、日本で日本語教師として働く場合、業務量の割に待遇があまりよくないと言え ると思います。
15)日本語教師としての理想と現状に差はありますか。また、それは何ですか。
 日本語教師という仕事は、お給料などの待遇面が仕事量も割にあまりよくないと思います。そのために日本語教師として働く夢をあきらめる人も多く 見てきました。
16)これから目指していきたいと思われることは何です
 どんな母語を持つ学習者にもわかりやすい授業ができるようになりたいですね。
17)今後も日本語教師を続けていきたいと思いますか。また、それはなぜですか。
 日本語教師という仕事がとても好きだからです。 
 一番の理由は、日本語教師をやっていると、いろいろな国の人と触れ合うことができるからだと思います。時に日本語の授業の中で異文化について知る こともあり、日々知らなかったことや新しい発見に遭遇し、それについて調べたり、検証したりすることが、自分の向上心を満たしてくれるからだと思 います。
18)後輩へのメッセージをお願いします。
 私は卒業後3年間、日本語関連のことに何も携わらなかったので、県大で教えていただいたことをすべて実践できているわけではありません。しかし、 時々「あ、そういえば、こういうことを先生はおっしゃってたな。」と思い出すことがあります。将来、日本語教育に携わっていこうと考えている方は 実際に経験を積んでこられた古別府先生からいろいろな技を盗むチャンスだと思います。先生を信じて頑張ってください。